DAM BLOG
狂気のメルヘン 鳴淵ダム
2013年5月30日
鳴淵ダムは、福岡県糟屋郡篠栗町にある福岡県管理のダムです。
堤高67.4メートルの堂々たる重力式コンクリートダムです。
ダムと言えば山奥にあるイメージですが、鳴淵ダムは市街地から程近い距離に位置する都市型ダムです。
都市型ダムらしく、ダム付近は公園として整備されています。
ものすごく目につくのが、操作室と天端に見える緑色のとんがり屋根です。
何でしょうか、この心に湧き上がる不安な気持ちは。
杉の木をイメージして作られたものらしいです。
篠栗町の町木であり、若杉山一帯は杉の巨木が多数あることで有名です。
一つ言えるのは、ダムのデザインと全く馴染んでいないということです。
ダムが持つ機能美が、メルヘンに陵辱されている印象です。
ダム脇には見学用通路の扉があります。
ここの文字はテーマパーク風です。
デザインはともかく、ものすごく入ってみたいです。
下流の公園から天端への道路はループ橋になっています。
まるで遊園地にあるジェットコースターのように見えます。
ダム湖の様子です。
ダムの規模のわりには、ダム湖は小さく見えます。
遥か上流からダムを望みます。
ヨーロッパの山あいの古城のように見えなくもないです。
だんだんこのテイストに慣れてきました。
一昔前のラブホテル級のデザインセンスではありますが、これはこれで個性だね、と寛容な心でダムを楽しみました。