DAM BLOG
謎多き変わり種、深迫ダム
2013年12月7日
深迫ダムは、熊本空港のすぐ脇にある、どちらかといえば小規模なダムです。
実際に訪れる前に Google Maps を見ていて不思議に思っていたのですが、
このダム立地も特殊ですが、何より川が無いんです。
川を堰き止めるのではなくポツンと貯水池が存在します。
水はどこからやってくるの?
あれこれ調べてみて答えは判明しました。
大切畑ダムから水を引いているそうです。
どんな風に疎水してるのか、水路や水門を間近で見てみたい!
でも、その望みは叶いません。
このダム金網に囲まれていて近づくことができなんです。
対岸が空港と自衛隊の駐屯地なので立ち入り禁止です。残念!
堤体の形式はアースダムです。
ダム湖側は何やら黒いもので覆われています。
アスファルトフェイシング?
よく見るとダム堤体だけでなくダム湖全体が黒い遮水素材で覆われています。
完全に人工的に作られた溜池のようです。
後で調べてみたら、ゴムの遮水シートが敷き詰められているみたいです。
株式会社ジオテックス 加硫ゴム系遮水シート EPDM
17万m²の遮水と記載されているので、やはり堤体だけでなくダム湖丸ごと遮水シートで覆っているようです。
ゴムって耐用年数があるので、老朽化したらまた張り替えるのかなー等と考えます。
ダムの着工時期から考えて、熊本空港が作られると同時期に作られたダムなんでしょうか。
調べてもなかなか情報が無いダムです。
堤体に近づくこともできず、謎多きダムです。