グローリーホール | 九州のダム情報 ダムラボ

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DAM DICTIONARY

グローリーホールぐろーりーほーる

朝顔型洪水吐とも呼ばれる。
余水吐の1種で、ゲートを設置しない自由越流型の流入部を持つ。
ダム湖内の竪坑から流入する為、水面にぽっかりと穴が開いて水が吸い込まれているように見える。

半円ではない完全な朝顔型洪水吐は、日本ではほとんど設置例が無く、

大関堰(千葉県)
大関堰

大津岐ダム(福島県)
大津岐ダム

深田調整池(福島県)
深田調整池

本河内低部ダム(長崎県)
本河内低部ダム

芋洗谷ダム(宮崎県)
芋洗谷ダム

の5つが該当すると言われている。

大関堰は四角形のグローリホールを持つ珍しいダムだが、調査により堤高が足りず、ダムの要件を満たさないとして、残念ながらダム便覧から削除済。
大津岐ダムは、朝顔型洪水吐だが、屋根が付いているのが、ダム穴として惜しい点。
深田調整池の余水吐は、諸元によると朝顔型洪水吐らしいが、柵に阻まれ、はっきりと見ることが出来ない。
本河内低部ダムは、補修工事内容によると「竪坑型トンネル式洪水吐き」という形式らしいが、現在詳細は不明。
日本で見ることができるもので、自信を持って「ダム穴」と呼べるものは、芋洗谷ダムのみと言える。

芋洗谷ダムは宮崎県にあるので、九州在住のダム好きにとって、数少ない自慢の一つ。

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