DAM BLOG
堤高日本一のアースフィル 清願寺ダム
2013年7月30日
清願寺ダムは、熊本県人吉地方にあるアースダムです。
清願寺ダムはアースダムとしては堤高が日本一高いダムです。
熊本県にはジャンル別堤高日本一のダムが2基あります。
一つはコンバインダムとして堤高が日本で一番高い竜門ダム。
もう1つがこの清願寺ダムです。
・・・正直どちらも地味な日本一です。
特に清願寺ダムに関しては、もともと地味なアースダムの日本一なので、ダム好きの話題に登る事も少ないです。
しかし、この清願寺ダム、知名度は低いですがとても素敵なダムなんです。
うん。確かに大きいな。
洪水吐もとても大きいです。
取水塔でしょうか。
導流部も大きい。
・・・ここで気になるものが。
下流にかすかに見えるのは、放流ではなかろうか!
清願寺ダムには、以前も訪れたことがありますが、下流部に降りたことはありませんでした。
ダム下に続く道を探しに行きます。
ダムへ来た道を車でずーっと戻り、途中の小道からぐるーっと回りこむと堤体直下へ出ることができました。
・・・初めてアースダムを美しいと感じました。
天端からみると大きい土手くらいにしか感じませんが、下流から見てみると、常用・非常用の洪水吐の存在がはっきりとわかり、巨大な人口構造物の迫力を感じます。
こんなに立派な常用吐があったんですね。
減勢の役割でしょうか。
河床にはブロックが規則正しく敷き詰められています。
非常用洪水吐は最下部がジャンプ台になっているようです。
とてもきれいに管理されているダムだと思います。
見に来る人が誰もいないのがもったいない。
右岸にもなにやら設備が。
暗渠を覗きこむとドキドキします。
アースダムは、巨大なコンクリートの迫力も無いし、堤体にゲート等のメカ的な装置も無いので、正直見てもつまらないと思っていましたが、清願寺ダムは、また新しいダムの魅力を教えてくれました。
そしてダムの傍らには鹿が野垂れ死になさっていました。
初めて見ました鹿の死骸・・・